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長寿大学第7回 古典文学

1/25 古典文学 加藤澄江先生 参加者38名男15女23

 古来、天皇は和歌を詠まれてきました。和歌は元来大和歌といい、
古来から受け継がれてきた日本独自の韻文です。
 特に歴代天皇の国を想う歌は、国民の幸せを祈る祈りそのもので、
五・七・五・七・七の音は、神に直結するリズムといえます。
 一般には、歴代の天皇が詠んだ和歌のみ御製と称します。
 今回は21代雄略天皇、38代天智天皇、75代崇徳天皇、
82代後鳥羽天皇の4人の御製をとりあげて講義をしていただきましたので、
その中から、第82代後鳥羽天皇の御製を紹介します。
 「われこそは新島守よ隠岐の海のあらき波かぜ心して吹け」
 (意訳)私こそが、新しく来た島の番人である。隠岐の海の荒い波や風よ、
今からは気をつけてもっと穏やかに吹くのだぞ。
 承久の乱の敗北により隠岐の島に流された後鳥羽上皇は、隠岐の島でも
様々な歌を詠んでおり、この歌からは、京から遠く離れた隠岐に流されても、
古典文学1なお権力者としての威儀を保とうとする姿勢がうかがえます。

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