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第3回 和歌で楽しむ日本の歳時記

令和4年7月19日(火)13時30分から15時30分「和歌で楽しむ日本の歳時記」第3回目を、加藤先生に講義していただきました。参加者は、男2名 女11名 計13名でした。

第3回目は秋の歳時記でした。立秋、行き合いの空、秋の夕暮れ、重陽の節句と賀寿、中秋の名月、神嘗祭について学びました。

 その中から、立秋を取り上げたいと思います。

 立秋は二十四節気の八節(二至二分四立「冬至、夏至、春分、秋分、立春、立夏、立秋、立冬」)の一つになります。暦の上では、この日から立冬の前日までが秋になります。この日を境に「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わります。

 古来より季節を詠んだ歌は数多くありますが、なかでも古今和歌集のこの歌は多くの人に知られています。「風の音」という目に見えないものから感じ取る繊細な心が良く表れています。

詞書 秋立つ日、よめる

秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる

                                                            藤原敏行 古今和歌集

(秋が来たと目にははっきりと見えないけれども、風の音にはっときづかされました。)

あまりにも有名なこの歌は「秋立つ日に詠める」と詞書があることから、、1100年ほど前の「立秋の日」に詠まれていることがわかります。この当時は、春の訪れは「霞」から、そして秋とは訪れは「風の音」に見出していました。

和歌第3回a

これまでの先生からの講義を受け、四季の変化に伴う美しい習わしをより深く、味わうためには、二十四節気をはじめ様々な暦の知識を学ぶことが、とても大事なのかなと思いました。

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